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犬の病気 逆引き辞典

愛犬の様子がなんだか変?病気になっているんじゃないか?そんな心配を愛犬の症状で、どんな病気になりやすいのかを知る事ができるサイトとして立ち上げました。

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犬の毛包虫症(もうほうちゅうしょう)/アカラス症


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3edd0fa0.jpeg犬の毛包虫症は、ダニの一種の毛包虫(ニキビダニ)が犬の毛根にある皮脂腺に多数寄生しておこる皮膚病です。
犬の代表的な皮膚病のひとつで、昔なら治りにくい病気としても代表格でしたが、ニキビダニを殺す抗生物質が開発されて、今では完治する病気でもあります。


犬の毛包虫症は別名アカラス症とも言われ、体長0.2〜03ミリほどの大きさで、多数が寄生することで脱毛や皮膚炎などを発症します。
寄生している犬に接触することで感染しますが、一般的には感染している母犬の母乳を飲む時に子犬が感染して発育期に発病することが多いとされています。


潜在的には半数以上の犬が毛包虫をもっているといわれていますが、それらが全て病気になるわけではなく、感染している犬の発育状態や栄養状態などによって何らからの影響が出て発症します。この分野の状況はまだ研究中で十分な解明はされていません。


最近では、若い犬だけでなく10歳以上の高齢犬にもこの病気が増えている現状のようです。高齢になってこの病気になると治りにくいので注意が必要です。


病状のチェック

64d95ae5.jpeg犬の毛包虫症は、生後4〜9ヶ月の成熟期によく発症します。口やあご、目の周りや前足の前面などの皮脂腺が多く分布する皮膚に感染しやすいです。
脱毛をおこして徐々に広がっていきます。やがてニキビのようなブツブツした膿胞がたくさんでき、その部分の皮膚はただれた状態になります。


脱毛して飼い主が気がつく時点ではかゆみもなく、犬もこれといった症状をあらわしませんが、病巣は徐々に広がり頭部や背中、腰、肛門周辺、下腹部、ひざの内側や足の先まで脱毛が広がっていきます。


こうなると犬もかゆみをともなうため、しきりに患部を舐めたり掻いたりして病巣をさらに悪化させることになります。放置していれば全身の皮膚がびらん状になり二次感染を招きます。ひどい時は二次性細菌性敗血症などで命を落とすことも考えられる怖い病気です。


診断と治療

犬の毛包虫症は、特徴的なある皮膚の状態を診察し、患部から皮脂腺の内容物を削り取って顕微鏡で検査します。毛包虫(ニキビダニ)が確認できればこの病気だと確認できます。


ニキビダニが確認されたら早期に治療することが重要です。ニキビダニを殺す抗生物質の内服と、殺ダニ剤による薬浴を平行しておこないます。
治療には長期間かかるので根気が必要です。獣医師の治療計画を厳守して処置を続けることが必要な病気です。





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