犬の皮膚の病気 ハジラミによる皮膚炎

イヌハジラミによる皮膚炎

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イヌハジラミが寄生しておこる皮膚炎は、最近ではほとんどみられなくなりましたが、絶滅しているわけではないので、各地の動物病院などでは年間に数例程度は発症しているそうです。


イヌハジラミは、吸血することもなく皮膚に寄生して増殖します。昔は皮膚を吸血してかゆみを伴うシラミの寄生による皮膚炎をおこすシラミもいましたが、今ではイヌハジラミの寄生が中心になっています。


寄生しても吸血しないため、かゆみもなく皮膚に直接的な害はありません。しかし皮膚が不潔になって細菌の温床となることが多いので注意したい病気です。

病状のチェック

イヌハジラミが寄生すると小さなしずく形の卵が被毛に付着していることに気付いてはじめて寄生されていることを知ることになります。
頬や頭、首や腰などに多く寄生しやすいので、犬のその部位の被毛をかき分けて皮膚の表面を観察してみると2ミリほどの茶色がかった灰白色の虫が動き回っていたら、それがイヌハジラミです。

治療

犬にハジラミが寄生して皮膚炎をおこしている場合、まずは外用の殺虫剤を塗布したり散布したりします。その後、薬浴を数回繰り返しハジラミを駆除します。
ハジラミには今のところ殺虫剤が非常に有効的で、こうした簡単な処置を繰り返すことで駆除することができます。


多頭飼いをしていたり、集団で飼育している環境で1頭でもハジラミが寄生していることがわかれば、他の犬も全部検査をする必要があります。そして適切な処置をする必要があります。






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