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犬の病気 逆引き辞典

愛犬の様子がなんだか変?病気になっているんじゃないか?そんな心配を愛犬の症状で、どんな病気になりやすいのかを知る事ができるサイトとして立ち上げました。

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犬のパルボウイルス性腸炎


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6e5f6f6e.jpeg犬のパルボウイルス感染症には、離乳期以降の犬に発症する【腸炎型】と、生後3〜9週目の子犬がかかる【心筋炎型】があります。一般的に多く発生するのは腸炎型です。


1980年代初頭に大流行した病気でもありますが、近年では飼い主の積極的なワクチン接種もあり流行するようなことはなくなっているようです。


このウイルスの主な感染経路は、パルボウイルスに感染した犬の排泄した便や嘔吐物に口や鼻をつける(経口感染)と感染します。
また、ウイルスに感染した犬に接触した人間の手指や衣類などからの経口感染も考えられます。


パルボウイルスは、犬の体内で細胞分裂を頻繁におこなっている組織に住みつきやすい傾向があり、そのひとつが犬の腸なんです。
治療が遅れると、子犬の場合で1〜2日で約90%、成犬でも25%が死亡してしまう恐ろしい病気です。


病状のチェック

犬のパルボウイルス感染症になると、最初に激しく嘔吐をするようになります。
嘔吐がはじまって6〜24時間を過ぎたころから度々下痢をするようになります。最初のうちは灰白色や黄灰白色の下痢便をしますが、次第にドロドロとした粘液状の便に変わっていきます。


病状が重くなればちょっと粘り気のあるトマトジュースのような血液が混じった便がでることもあります。
また、嘔吐と下痢のために脱水症状をおこしてカラダが衰弱してショック状態になることもあります。


嘔吐と下痢はかなり激しいので飼い主はすぐに異常に気付くはずです。
獣医師に早急に診断してもらいましょう。


診断と治療・予防法

嘔吐や下痢症状の犬を診断する場合、他の感染症や胃腸の病気も考えられるのですが、パルボウイルス性腸炎の場合には、まずはじめに激しい嘔吐があってその後に下痢に移行する特徴やトマトジュースのような下痢便などから臨床的に診断します。


血液を採取して血液中の白血球を調べます。パルボウイルス性腸炎の場合には、白血球が減少するため重要な診断データになります。
病院によってはイヌパルボウイルスを短時間で検査できる抗原検出用キットを使用することもあると思われます。


治療としては、まず感染を防ぐために犬を隔離して集中治療を行います。このウイルスに対して優れた効果が期待できる薬がないため、治療の中心は乳酸リンゲルなどの輸液や酸素吸入をして脱水症状やショック状態からの回復を優先します。
さらに二次感染を予防するために抗生物質を投与します。


食事や水を与えると吐いてしまうため治療している間は絶食をさせます。
この治療により3〜4日間生存する犬の大部分は1週間ほどで回復します。
残念ながら3〜4日間生存しないで死亡してしまうことも少なくないのが現状です。


予防法としては、ワクチン接種することで予防します。一般的には生後9〜10週目に初回の接種をし、さらにその後3〜4週目に2回目の接種をします。
その後は年に1回の追加接種をしていきます。
パルボウイルスは丈夫なウイルスで、体外に放出されても約1年間は生きることができるため、ウイルスが発生した犬舎、糞便、嘔吐物、汚染された身の回りの物は完全に消毒(煮沸消毒または市販の次亜塩素酸ナトリウム溶液をうすめたもの)または消却するようにします。


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