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- 2016.02.17 犬の脳の病気 てんかん発作
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犬のてんかん発作(てんかんほっさ) |
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犬の大脳の前脳部を構成する神経細胞(ニューロン)に何らかの異常や変化をきたしておこる病気で、いきなり足をつっぱらせて泡をふいて倒れたり、激しいけいれんをおこしたりするのが「てんかん発作」です。
このニューロンの変化は、脳の炎症や腫瘍、奇形や損傷といった脳そのものの異常によって起こる場合と、低血糖症、肝臓や腎臓の疾患、低酸素症などの他の臓器などの病気による異常の2パターンあります。
また、原因がはっきりとしない特発性のてんかん発作もありますが、これは遺伝的なものが原因ではないかといわれている病気です。
特に1歳から3歳くらいの年齢の犬に多く発病する事が多く、特定の犬種でよくみられる症状でもあります。
その犬種が、ダックスフント、ジャーマンシェパード、ビーグルなどに多く見られ、その他にもパグ、ボクサー、プードル、シェルティ、シベリアンハスキーなどにもその兆候があるようです。
犬のてんかん剤の要因として、極端な天候の温度差や精神的ストレス、周囲環境の変化などが発作に関係していることも少なくありません。
病状のチェック |
犬のてんかん発作の多くは、何の前触れもなくいきなり脚を硬直させるために転倒します。さらにカラダ全体の筋肉が震える症状がでて、口から泡状のものを吐き出したり、意識を失ったりします。
その時にうんちやおしっこを出してしまうこともあります。
このてんかん発作はだいたい30秒程度のものですが、見た目に長く感じるかもしれません。
発作が治まると、今までのことが嘘のように普通の状態に戻ることが多いです。
ただし、この発作が一回で治まるのであればいいのですが、何度も再発をするという場合もあり、再発は命の危険もあるので獣医師に早くみてもらいましょう。
発作が終わっていつもの生活に戻った後でも、愛犬の行動に注意をはらってください。いつもより食餌を多く食べるとか、水を大量に飲むようになるとか、深い眠りが続くとか、普段と違うように感じるならば再発することも考えられるので、かかりつけの獣医に相談することをおすすめします。
診断と治療 |
犬の脳や神経の病気の場合、その犬が持っている病歴がかなり重視されてきます。
飼い主から症状を聞いた上でてんかん発作なのかを判断しますが、犬の状態を調べるために、ペンライトなどで光を目に当てて瞳孔の開き具合をチェックしたり、顔を触って皮膚の感触や、左右対称の変化などを調べたり、耳やヒゲの動きを観察したりして兆候を調べます。
さらに、血液検査、X線検査などを使って調べます。設備の整った大学病院などでは、脊髄液の検査、脳波測定、CT検査、MRI検査などで「てんかん発作」の原因をさらに具体的にしることができるようになっています。
てんかん発作の症状の元になる病気が原因であれば、その病気の治療を最優先におこないます。
ただし、特発性の場合であれば薬物療法(坑てんかん剤)をメインにおこなうことになるでしょう。
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