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| 犬の目の病気 犬の緑内障（りょくないしょう） |
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緑内障には大きく分けて2つあり、何らかの眼の病気がもとになっておこる続発性のものと、他の病気などが起因しない原発性のものがあります。眼球を充たす体液で眼球を保ち角膜や水晶体の栄養補給をおこなう眼房水が、うまく排出されないために眼圧が高くなり、視神経が圧迫されて緑内障へと進行します。
通常、眼房水のほとんどは虹彩の根元にある遇角の強膜静脈叢（きょうまくじょうみゃくそう）から排出されていて、その一部が虹彩と毛球体によって吸収されています。何らかの原因によって眼房水の通り道になっている遇角がせまくなるか、静脈叢からの吸収が減ってしまうと眼房水が過剰になってしまい、眼圧が高くなって緑内障の症状がでます。
遇角が狭くなる原因は、外傷などで水晶体の位置がずれたり、虹彩が角膜や水晶体と癒着や炎症をおこしたり、ブドウ膜炎になるなどいろんな可能性があります。
ただ、原発性の緑内障は遇角ではなく、もっと奥の眼球組織が損なわれておこることがほとんどのようです。
| 病状のチェック |
瞳孔は明るいところでは閉じているのが正常ですが、明るいところでも開いているため目の色が違って見えます。網膜の奥にある輝板（きばん）という光を反射する組織が、緑か赤によって犬の目が正常な時よりさらに緑色や赤色に見えることがあります。
眼球の内圧（眼圧）が高くなるため、目が外に飛び出したようになることもあります。さらに角膜の知覚が弱まったり、角膜炎や結膜炎を併発することも多いようです。進行すると視野異常（視野狭窄）や視力障害をおこして失明してしまうこともあります。
| 診断と治療 |
犬の目に光を当てて瞳孔反射を調べます。光を当てても瞳孔が小さくならないようであれば緑内障を疑います。
眼圧が異常に高いかどうかは、眼球を直接指で軽く押すことでだいたいのことは判断できますが、正確を期するためには眼圧計を使用して眼圧のレベルを測定します。遇角の状態は遇角鏡を使用して検査します。
治療法としては、瞳孔を閉じる効果のある縮瞳剤や眼房水の流出を抑える薬を使用する内科的治療からはじめます。また、眼房水が作られるのを抑えたり、眼房水の流出を促す目的で外科手術を施す場合もあります。
しかし、慢性的な場合や重度の緑内障の場合、上記の治療を施したとしても完治しにくいことがある病気です。
犬の緑内障におすすめの医薬品
眼圧下降作用を持つ緑内障治療用目薬です。緑 内障とは神経系の障害で、眼圧により視神経が慢性的に圧迫されることにより生じます。 そのまま放置すると視野が欠け、重症の場合は失明の可能性のある目の病気です。ドルゾックスは炭酸脱水酵素を阻害して、房水生産を抑えることにより眼圧を コントロールする働きがあります。
有効成分：ドルゾラミド塩酸塩 USP 2% w/v, マレイン酸チモロール 0.5% w/v, 塩化ベンザルコニウム IP 0.0075% w/v, 水性媒体 q.s. メーカー：シプラ
ドルゾックス点眼薬 5ml
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