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犬の病気 逆引き辞典

愛犬の様子がなんだか変?病気になっているんじゃないか?そんな心配を愛犬の症状で、どんな病気になりやすいのかを知る事ができるサイトとして立ち上げました。

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犬の角膜炎(かくまくえん)


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bea9e894.jpeg犬の目は一部が体の表面に出ているため、細菌に感染したり傷をつけてしまったりしやすいので、ふだんから目に異常をきたすことが多いです。
中でも目が飛び出ているようなパグ、シーズー、狆などは特に日頃から注意が必要な犬種です。


犬の角膜は黒目の部分をおおっている透明な膜で、5つの層(角膜上皮、前境界板、角膜固有質、後境界板、角膜内皮)からなっています。そしてどの層にどの程度の炎症ができているかで病名も違ってきます。

表層性角膜炎
角膜の表層(角膜上皮およびその下の浅い部分)の炎症

深層性角膜炎
表層性よりもさらに深い部分の炎症

潰瘍性角膜炎(角膜潰瘍)
炎症が角膜の深層部までおよんで潰瘍になったもの

その他
急性角膜炎、慢性角膜炎、乾性角膜炎など

が分類されますが、ここでは一括して角膜炎として説明をします。


犬の角膜炎には外傷性と非外傷性に分けられ、外傷性の原因はさまざまで前足で目をこすって傷をつけたり、シャンプーなどの薬品が目に入ったり、まぶたの周りの毛やまつ毛が目を刺激したりと原因になることは多いようです。


非外傷性の角膜炎に多いのが細菌やウイルス(イヌジステンパーウイルスなど)による感染症、代謝異常による障害、アレルギーなどがあげられます。


病状のチェック

犬の角膜に炎症がおきると犬はかなりはげしい痛みを感じるため、痛む目を気にする動作を繰り返すようになります。
目をあけるのがいやで目を閉じたままにしていたり、まぶたをしきりに開閉したり、前足で目をこすったり、顔を床にこすりつけて痛がることなどがあります。


涙をたくさんこぼして目の周りを濡らしてまぶたやその周辺を汚します。目をこすったりするためまぶたの周りが赤く腫れることもあります。
炎症が広範囲におよぶ角膜潰瘍などは痛みが強く、まぶたの痙攣などをともなうことも少なくありません。


角膜炎の症状が軽いと目で見てもほとんどわかりませんが、炎症が中程度になると角膜が白くにごって肉眼ではっきり見てとれるようになります。
さらに悪化すると白くにごった炎症部分が盛り上がり、その周りに血管が浮き出てきます。この血管は炎症を治そうとするためにできる新生血管(パンヌス)です。


診断と治療及び予防

犬の目をライトを使って照らして角膜を観察します。痛みがはげしいようであれば点眼用の麻酔薬などを使用して痛みを軽減させてから、まぶたを大きくあけてから検査をして診断します。
犬の角膜に新生血管や結合組織ができていて、白くにごっていて痛みがともなうことがわかれば角膜炎と確定できます。


角膜炎の初期の場合には肉眼では判断できることが少ないため、炎症を確認できる特殊な色素を使って角膜表面を染色します。炎症をおこしていれば蛍光緑色に反応するため位置や大きさ、進行状況を把握することができます。


犬の角膜炎の治療には数種類の点眼薬を用いて内科療法をしますが、その原因が外傷性のものなのか非外傷性のものなのかをつきとめて、とりのぞくことが先決になるため原因が何なのかをつきとめなければなりません。


炎症が進行して重症になると治療がうまくいって炎症を抑えても、角膜の表面が白くにごったり黒くにごったままになってしまうこともあります。
早期の治療をおこなうことでこのような症状を防ぐことができるので、飼い主が日頃から目を観察して「何かいつもと違う?」と思ったら早めに獣医師に相談することをおすすめします。





犬の角膜炎におすすめの医薬品




ニューキノロン系抗菌点眼薬とも呼ばれる目薬です。

クラビット点眼薬の有効成分レボフロキサシンには細菌を殺菌する作用があり、細菌を撃退することで患部の炎症や充血、痛みを取り除きます。角膜炎、結膜炎、眼瞼炎などの治療に用いられます。
有効成分:Levofloxacin 0.5% メーカー: Santen Pharmaceutival


クラビット点眼薬0.5% 5ml
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バイエル社「シプロ」のジェネリック薬品。眼瞼炎、結膜炎、角膜炎などの炎症治療に。
シプロックス眼軟膏は、バクテリア感染に使用される抗生剤です。 シプロックス眼軟膏に含まれる シプロフロキサシンは強い抗菌力をもつ抗菌薬で、フルオロキノロン抗生物質として分類されており、犬、猫にご利用いただけます。
有効成分:Ciprofloxacin (シプロフロキサシン) 0.3% メーカー:シプラ(Cipla)


シプロックス眼軟膏(Ciplox) 5g
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terramycin.jpg
細菌による目の病気に細菌を撃退する抗生物質です。

クラミジア性角膜炎・猫マイコプラズマ性結膜炎、細菌感染による結膜炎、眼瞼炎、角膜炎などの治療に。緑膿菌などグラム陰性菌によい抗菌力を発揮する抗生剤です。
有効成分:オキシテトラサイクリン ポリミキシンB メーカー: ファイザー


テラマイシン3.5mg
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ステロイド製剤(合成副腎皮質ホルモン)で、目のいろいろな炎症を抑えます。
抗炎症作用や抗アレルギー作用をもち、目のいろいろな炎症を抑えます。通常、眼瞼炎、結膜炎、角膜炎などの目の炎症の治療に用います。
有効成分:Fluorometholone Acetate (フルオロメトロン) 0.1% メーカー:Alcon-Laboratories


フルオメトロン点眼液(Flarex)0.1% 5ml
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※為替レートの変動などで掲載している価格は目安として判断してください。
適正な価格は各商品ページでご確認ください。また、パッケージデザインなどの変更があることもご了承ください。



犬がかかりやすい主な目の病気

角膜と結膜の病気
●角膜に炎症が生じてはげしく痛む【角膜炎】‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥詳細を見る>>
●角膜の傷口から眼球の内容物が飛び出す【角膜裂傷】‥‥‥‥‥‥‥‥詳細を見る>>
●目の病気の中では一番多い結膜に炎症をおこす【結膜炎】‥‥‥‥‥詳細を見る>>
●目が乾いて角膜と結膜に炎症をおこす【乾性角結膜炎】‥‥‥‥‥‥詳細を見る>>

まぶたと涙器の病気
●まぶたや周辺が赤く腫れ、放置すると慢性化する【眼瞼炎】‥‥‥‥詳細を見る>>
●まぶたが内側にめくれて二次的病気を誘発する【眼瞼内反症】‥‥‥詳細を見る>>
●まぶたが外側にめくれて目の炎症や潰瘍をおこす【眼瞼外反症】‥‥詳細を見る>>
●つねに涙があふれて目の周りが汚れてしまう【流涙症】‥‥‥‥‥‥‥詳細を見る>>
●第三眼瞼腺が赤く腫れて飛び出してしまう【チェリーアイ】‥‥‥‥詳細を見る>>

眼球の病気
●眼球がまぶたの外に飛び出してしまう【眼球の脱出】‥‥‥‥‥‥‥‥詳細を見る>>
●眼球が出血して真っ赤になる【前房出血】‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥詳細を見る>>
●虹彩と毛様体に炎症がおこり眼球がにごる【ブドウ膜炎】‥‥‥‥‥詳細を見る>>
●視野が狭くなり、進行すると失明するとこもある【緑内障】‥‥‥‥詳細を見る>>
●水晶体が白く濁って視力が低下、失明することもある【白内障】‥‥詳細を見る>>
●事故や病気が原因で網膜が眼底からはがれる【網膜剥離】‥‥‥‥‥‥詳細を見る>>

犬の目の病気におすすめのジェネリック医薬品‥‥‥‥‥‥‥‥‥詳細を見る>>


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