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犬の病気 逆引き辞典

愛犬の様子がなんだか変?病気になっているんじゃないか?そんな心配を愛犬の症状で、どんな病気になりやすいのかを知る事ができるサイトとして立ち上げました。

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犬の尿崩症(にょうほうしょう)


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32b568c7.jpeg尿崩症(にょうほうしょう)は、尿の過剰な排出を防いでいる坑利尿ホルモンが正常に分泌されなくなる病気です。
この病気になると一日中、水を飲み続けてしまい大量のおしっこを排出するようになります。


脳の視床下部でつくられ下垂体に蓄えられる坑利尿ホルモン。体内の水分が足りなくなると、坑利尿ホルモンが下垂体から分泌されて腎臓にはたらきかけます。腎臓はそれを受けて水分の排出を防ごうと働きます。
逆に水分が過剰になるとこのホルモンの分泌が抑えられるわけです。


脳の視床下部や下垂体の損傷、腫瘍や炎症などがおこると坑利尿ホルモンはうまく分泌されなくなり、尿の流出を抑えることができなくなります。また、遺伝的にこのホルモンをうまくつくることができない場合も尿崩症になってしまいます。
また、このホルモンの分泌は正常におこなわれているのに腎臓に問題があって水分の再吸収ができなくなり、尿崩症の症状がでることもあります。


病状のチェック

尿崩症になると犬は、水をひたすら飲み続けます。飲んでも飲んでも欲しがる状態(多飲多渇)になり、尿の量が増えます(多尿)。
どのくらいが多飲、多尿の目安なのかというと、体重1kgあたり100ミリリットル以上の水を飲むようであれば多飲といっていいでしょう。体重が10kg程度の中型犬が1日1リットル以上の水を飲んでしまえば多飲といえます。


また、1日に体重1kgあたり50ミリリットル以上のおしっこを排出すれば多尿といえます。体重10kgの犬が500ミリリットル以上のおしっこをすれば多尿となります。
尿崩症は、この多飲多喝、多尿以外の症状はあらわれることが少ない病気ですが、水を自由に与えすぎてしまうと、胃拡張になる原因となって嘔吐などを併発する可能性はあります。


診断と治療

多飲・多尿だからといって尿崩症とは決めつけられません。なせなら多飲や多尿の病気は他にもたくさんあるからです。
さまざまな検査をして見分けなければなりません。


身体検査を中心に、尿検査、血液検査、心電図検査、X線検査などをおこないます。中でも尿を濃縮できるかどうかの検査が一番の決めてになるかもしれません。


尿崩症と診断された犬は、原因となっている病気(腎臓、副腎、肝臓、泌尿器などの病気)を治療することからはじめます。
脳下垂体などの中枢性の場合には、坑利尿ホルモン製剤を定期的に服用させていきます。利尿剤を併用するような場合もあるでしょう。


腎臓などの他の臓器が影響している場合には、利尿剤などの投与と低ナトリウム食などの療法食を用いて治療していきます。
何らかの病気で投薬中の薬が原因の場合も考えられるので、そのような場合には投薬を中止します。


水を飲み過ぎるからといって与えないと脱水症状になることもあるので、犬が飲みたい時に飲めるような態勢にしてあげてください。当然、おしっこの量も増えるのでおしっこがいつでもできるような環境もつくってあげましょう。


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