×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
犬の股関節の脱臼 |
<スポンサードリンク>
犬の股関節脱臼は比較的多く見られる病気です。骨盤を構成する骨の寛骨(かんこつ)と、大腿骨(だいたいこつ)の付け根部分(大腿骨頭)が移動したり、離れたりすることで起こります。
通常は、寛骨(かんこつ)の窪んでいる所に大腿骨の頭部分が収まっているのですが、交通事故や高所からの落下などの大きな力が加わることで、骨どうしを内側で繋いでいる靭帯(じんたい)が切れてしまい大腿骨が寛骨の窪みからずれてしまうんです。
股関節脱臼が起こりやすいのは、歩いたり走ったりする時に大きく動かすのが股関節なんですが、大きく動かす割には外側から股関節を支える靭帯がないということが原因と考えられています。
その他に、レトリーバー種などの大型犬によくある股関節形成不全やレッグ・パーセス病が原因で股関節の脱臼が起こることもあります。
病状のチェック |
股関節が脱臼すると、突然の跛行(足をひきずったり、足を上げて地面に着かない)状態になります。また、痛みを伴うので痛がるそぶりをします。
我慢強い性格の犬ですから、そのまま放置して日数が経過すると地面に着かなかった足も軽く体重をのせて歩くようになることもあり、飼い主は脱臼とは気がつかないことや、快方に向かっていると勘違いすることもあります。
診断と治療 |
まず犬の歩き方をよく観察します。次に立たせた状態で股関節の触診をおこないます。肥満などで判断しずらい場合もありますが、触診することでずれている方向がわかります。大抵は大腿骨が背中側の前方にずれることがほとんどと言えます。
脱臼していると判断できた場合、脱臼した足を上にして寝かせて大腿骨の付け根を回転させ動きを見たり、仰向けにして後足を揃えて長さを比べるなどします。
その後、X線撮影をして骨折を伴ってないかを判断して診断します。
全身麻酔をかけて、皮膚の上から脱臼している関節の修復を行います。
早期の処置であれば、4〜5日程度安静していれば完治できます。
皮膚の上から修復できない重症の場合には、切開して直接股関節の修復を試みます。
簡単に戻せる脱臼ほど再発する傾向があるので、再発防止のためにも散歩の時間を短くしたり、家の中で安静にしている時間を長くするなど生活管理をしなくてはなりません。
<スポンサードリンク>
犬の骨の主な病気 |
●大半の原因は事故による「骨折」‥‥‥‥‥‥‥‥詳細を見る>>
●関節の骨が正常な位置からずれる「脱臼」‥‥‥‥詳細を見る>>
●後脚の付け根の関節がずれる「股関節の脱臼」‥‥詳細を見る>>
●ひざの関節の皿がずれる「膝蓋骨の脱臼」‥‥‥‥詳細を見る>>
トップページに戻る>>
PR