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犬の病気 逆引き辞典

愛犬の様子がなんだか変?病気になっているんじゃないか?そんな心配を愛犬の症状で、どんな病気になりやすいのかを知る事ができるサイトとして立ち上げました。

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犬の甲状腺ホルモンの異常(甲状腺機能低下症)


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c7be4ff4.jpeg犬の喉の下にあるのが甲状腺。代謝を活発にしたり筋肉にエネルギーを供給したりする役割をもっているのが甲状腺ホルモンで、心臓や内蔵、皮膚など体の活動を調整する重要なホルモンを分泌しています。


先天的に甲状腺が萎縮していたり、何らかの病気が原因で萎縮するのではないかと考えられる甲状腺ホルモンの異常は、体の活動に必要なホルモンの分泌ができなくなり少なくなってしまう病気で、これを「甲状腺機能低下症」と呼びます。


また、薬物の投与や麻酔、ストレスなども甲状腺機能低下症になる原因といわれています。シェットランドシープドッグ、ゴールデンレトリバー、ハスキーなど中型犬以上の犬がかかりやすい病気でもあり、まれにトイプードルやミニチュアダックスなどの小型犬もかかります。


病状のチェック

bc36f056.jpeg体の代謝や活動を調整するホルモンですから、甲状腺機能低下症になるとさまざまな症状がおこります。その多くの症状の中でも比較的多いのが被毛が薄くなる脱毛です。比較的大きな犬の場合には左右対称に脱毛する傾向があります。


その他にも元気がなくなり動作がにぶってきたり、寒さや暑さに弱くなったり、異常に食欲が高まって肥満になることもあり、これらの症状が「歳のせい」だからと思われがちで、そのまま放っておけば寿命を縮めてしまう結果になります。


脱毛した部分にかゆみはなく、まれに色素が集まって皮膚が黒ずむこともあります。


診断と治療及び予防

病状をよく観察し、血清の中の甲状腺ホルモンの量を測定して診断します。
ただホルモンの量はいろいろな要因の影響を受けやすいため数値だけで判断すると誤診することもあるので、慎重に総合的に診断していきます。重要なのは飼い主からの日々の情報です。


散歩をいやがるとか、被毛のツヤがわるくなったとか、気がついたことなどを獣医師に正確に伝えることが大変有益な病状観察の手がかりになります。


一般的に遺伝的なものや先天的な病気と考えられているため、予防することは難しい病気です。また、治療も長期(生涯)にわたって体内で作れない甲状腺ホルモンを投与することからはじめます。ホルモン量が適正であれば副作用もほとんどあらわれることなく、驚くほど回復します。脱毛した被毛も数ヶ月のうちに元に戻ります。





甲状腺機能低下におすすめの薬

甲状腺障害や手術で不足した甲状腺ホルモンを補う甲状腺ホルモン剤です。
甲状腺ホルモンは、体内で細胞の新陳代謝の活発化、交感神経の刺激、成長や発達を促進する重要な働きをしています。甲状腺機能低下症により、甲状腺ホルモ ンを十分に作れなくなり不足すると、全身の代謝が低下していきます。チロノームを服用することで、体の機能に大切な甲状腺ホルモンを補い、成長・発達を促 していきます。体重1kgあたり22mcgを12時間ごとに、経口で与えます。
成分:Thyroxine(チロキンシン) メーカー:Abbott Healthcare(アボットヘルスケア)


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