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- 2016.03.23 犬の皮膚の病気 脂漏症（しろうしょう）
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| 犬の脂漏症（しろうしょう） |
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分泌するホルモンの量や食べている食事に含まれる脂肪分が多過ぎたり、少な過ぎたりすると皮脂の量が異常に増えてしまい油性の脂ろう症になります。
また、皮脂が過剰になることで皮膚の新陳代謝が速まることで皮膚の角質化が進んで乾性の脂ろう症になることもあります。
脂漏症になる原因を上げると、
●内分泌障害によるホルモン異常によっておこる脂漏症
甲状腺ホルモンや性ホルモンの分泌量が変化することで、皮脂が異常に分泌されたり、角質化が進んで脂漏症をおこします。
●脂肪分の不足によっておこる脂漏症
毎日食べている食事の中の脂肪の質が良くなかったり、供給する脂肪分が少ないと脂質も自然と減っていきますが、減った分をホルモンなどが減った脂質を補って脂肪分を増やしてしまうために脂漏症になります。
●ビタミンやミネラル不足からくる脂漏症
銅や亜鉛、ビタミンAなどが足りなくなると角質化が進みます。
●アレルギーによる脂漏症
何らかのアレルギーが慢性化すると脂漏症になることもあります。とくにアレルギーの治療薬にステロイド系の薬を与えると新陳代謝がよくなってしまい角質化が進行してしまいます。
この時点で皮膚に細菌が増殖してしまうと表皮の角質化がさらに進行してしまい脂ろう症になると、なかなか治らなくなってしまいます。脂ろう症と濃皮症が複雑に絡みあう症状も多くなる場合もあります。
●寄生虫、真菌感染による脂漏症
ビゼンダニ（疥癬虫）、ツメダニ、ノミなどの寄生虫が犬に寄生したり、カビの一種の糸状虫やマラセチアなどの真菌に感染すると部分的な脂漏症になることがあります。
| 病状のチェック |
一般的に犬の脂漏症は、体臭がキツくなってカラダがべとついて脂っぽい症状になります。シーズーやコッカスパニエル種に多く見られる症状です。
ベタつかずに皮膚がひどく乾燥してフケが増える乾性脂漏症の場合もあります。
アレルギーやホルモンの分泌量の異常、寄生虫の感染などによって発疹や脱毛の症状が見られます。
| 診断と治療 |
犬の脂漏症の場合、何らかの病気が原因になっていることが多いので、その病気が何なのかを診断する必要があります。上記にあげたような原因を特定することが最初になります。
脂漏症の原因が特定できた場合には、その原因となっている病気の治療も平行して行う必要があります。
カラダがベタつく油性の脂漏症の場合には、脂肪酸製剤やコーンオイルなどを与えます。
乾性の脂漏症の場合には、ビタミンA剤や亜鉛製剤を投与します。
ホルモンの異常からおこる場合には、ホルモン剤を与えるようにします。
全般的に脂漏症には、坑脂漏症シャンプーが有効ですが、頻繁に使うと角質層が溶けてしまい皮膚が乾燥してしまうことがあるので注意して使用することが必要です。
犬の脂漏症におすすめの医薬品
主成分のイトラコナゾールは、抗真菌薬で真菌の成長を妨げる働きがあり、通常数週間続けることで改善が見られますが、改善しても途中で止めずに獣医師の判断を仰ぎながら継続することをおすすめします。
成分：イトラコナゾール メーカー：Actavis
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白癬やマラセチアを治療するシャンプーです。真菌、細菌を死滅させ、皮膚を治療して感染を防ぎます。犬の白癬やマラセチア皮膚炎を治療するためのシャンプーです。マラセチアは、水虫などのカビ（真菌）の一種で、犬の皮膚に寄生する常在菌です。口周りや首、耳（耳介）、わきの下や下腹部、陰部周辺などに寄生しますが、抵抗力の低下、ストレス、栄養の偏り、不衛生などで異常繁殖をして皮膚炎となって症状が出ててきます。
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