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- 2016.03.23 犬の皮膚の病気 膿皮症
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犬の膿皮症(のうひしょう) |
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犬の膿皮症は、高齢犬や老犬になって免疫力が低下して皮膚が細菌などに対して抵抗力を失うと皮膚が化膿してしまう病気です。
一般的に犬の皮膚や被毛には、普段でも黄色ブドウ球菌などの細菌が付着しています。健康な皮膚であればそれらの細菌の増殖を皮膚自体が抑える力を持っているので心配はありません。
しかし、カラダの免疫力が低下すると細菌は増殖を始め、皮膚が化膿することがあります。
膿皮症は、普段からふつうに付着している黄色ブドウ球菌が増殖しておきます。
日頃、慢性化している皮膚病があったり、免疫異常、栄養不良をおこしたり、ホルモンの病気などでおこることもあります。
飼い主の世話の仕方に問題があるときもあります。
例えば、たびたびシャンプーをして必要な皮脂分まで洗い流してしまったり、犬の皮質に合わないシャンプーを使用していたり、皮膚病をきちんと治さずに放置していたりすると症状が悪化して膿皮症をおこします。
病状のチェック |
犬の膿皮症は、からだのいたるところにできます。抵抗力の弱った皮膚に細菌が増殖して部分的に赤くなって徐々にかゆみが強くなっていきます。特に顔やワキ、股の内側、指の間などができやすい場所です。
最初の段階では毛根の毛包だけに菌がふえ、皮膚の表面に赤い小さな発疹があらわれます。進行すると病変部が丸く広がって中心部に色素が集まり黒ずんできます。
犬の膿皮症は強いかゆみを伴うため、犬は頻繁に舐めたりひっかいたり1〜2日で体の広範囲で毛が抜けることがあります。
こうした症状は、四肢やお尻など比較的に犬が舐めやすい場所でおこります。
また、夏場の暑い環境におこりやすく、病状が進行すると皮膚の深部にまでおよんで患部が膨れ上がったり、化膿したりしてひどい痛みが生じたり、発熱したりするようになります。
診断と治療 |
比較的に特徴的な症状なので、外見から膿皮症と判断しやすい病気です。詳しい診断は、皮膚の細菌を培養して検査をしますが普段から細菌が皮膚には付着しているので、治療の役にたつとはかぎりません。そのため治療を兼ねて抗生物質を投与して、どの薬が効果的なのかを確かめながら診断する方法がとられることもあります。
皮膚の表面だけが感染している場合には、犬用のシャンプーで洗い流して抗生物質を投与して細菌の増殖を抑えます。
皮膚の深部にまで細菌が入り込んでいる場合には、他の病気をもっているケースも多いためシャンプーと抗生物質だけでは効果はあまり期待できません。他の病気に対する治療も必要になります。
シャンプーは細菌の感染を抑える成分配合のシャンプーを使用しますが、あまり頻繁にすると逆効果になってしまうことがあるので注意が必要です。
過度のシャンプーは皮膚を乾燥させてしまうために病状がさらに悪化してしまいます。せいぜい週2回までに抑えてください。
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